綴木の雑多日記

ゲームなどの考察や解釈をまとめるブログです 初心者なのでお手柔らかに

イベント『bet on faith?』を読み解く[後編]【ユメステ考察】

注意⚠

・この考察は容とラモーナ推しの筆者が、ユメステを理解するために書いた考察・解釈になっております。こういう読み取り方もあるんだな〜くらいで読んでいただけると幸いです。

・この解釈考察もどきがあっている確証もなにもないので真実は違っている可能性は大ですが、もしかしたら誰かの解釈や考察の力になれるかもしれない&自分が後で読み返せるようにするためにまとめてるだけなので「自分はこう考えたよ〜」というのがあったら教えてください。

・敬称略かつ全員下の名前で読んでいます。

・取り扱っている題材上、1/26までの全てのストーリーのネタバレを含む可能性があります。未読の方は特にEdenメインスト1章と『bet on faith?』を読むことを強く推奨します。

・様々な話が考察中に出てきますが、筆者はネットで拾った知識しかございません。本などで裏付けが取れていないので誤った情報が書かれている可能性がございます。これらをご了承の上、お読みいただけると幸いです。

・この考察は前後編に分かれています。

・ちなみに筆者は推しのバナーイベントが連続して来たため情緒と石が死にました。

追記:当イベントのアクターもポスターも誰も来ませんでした。

 

本ブログは『ワールドダイスター 夢のステラリウム』関連二次創作・ゲーム実況配信及び動画投稿に関するガイドラインを参照した上で書かれています。扱う題材上、宗教や聖書等が考察中に出てきますがあくまで考察に必要な範囲内であり、発信及び勧誘するものではありません。

 

前編の最後にも書いたように、この後編では細かな部分の考察・解釈になります。

どうぞお付き合いください〜!

 

[考察 容とサロメ預言者カナーン

さて、容と『羊飼い』の話をしたときに「キリストとは別にあてはまるものがある」と書いていたのを覚えているでしょうか。

それは、預言者カナーンこと洗礼者ヨハネです。

洗礼者ヨハネは、キリストの先駆者でありキリストに洗礼を授けた人物でもあります。これは、初魅が来る前からEdenで活動を続けており、サイドストーリーでは初魅のことを救世主だとか破壊神だとか内心は色々思っていましたが、早い段階で初魅側につくことを決めて受け入れた容と重なるかなと思います。

そしてヨハネのシンボルは鷲です。

そういえば、容はヒロインインタビューにて「Q18.ご自身を動物で例えるなら何?」で「鷹のような広い視点で劇団の様子を観察してるね」と回答していましたね。

鷲と鷹の違いは大きさのみで、大きい方をワシ、小さい方をタカ、と基本的には大きさで区別しているそうです。

イベント第7話より

ヨハネとしては不完全ですが、役者としては主役を諦めることができずにいたことが今回、功を奏しました。もし、完全なヨハネになっていれば容は主役をとることができず、ダイスターへの道が閉ざされてしまうところだったと思います。

本人や初魅も言っているとおり、普段の容とサロメはかけはなれた役です。きっと、ヨカナーンのほうが演じやすいはずですが、それはまた同じことの繰り返しとなってしまいます。

変わりたい、進化したい、そう思うのなら禁断の果実を口にして、普段の自分のかけはなれたサロメを演じなければいけなかった……ということでもあります。

 

[パストラル]

俗世とは離れた牧歌的な環境で生きる羊飼いが、アルカディアの住人という理想像として描かれるパストラルという文学・美術・音楽・歌劇のジャンルがあります。

牧歌劇としては「忠実な羊飼い」「アミンタ」などがあります。アルカディアとはギリシャに実際にある土地でパストラルの舞台とされた理想郷です。

シェイクスピアの「お気に召すまま」や「冬物語」にもパストラルの要素が含まれているそうです。また、同名のシドニーの散文小説である「アルカディア」は「リア王」にも影響したのだとか。

実際、「お気に召すまま」のプロットはパストラルロマンスのトマス・ロッジ作「ロザリンド」から来ています。シェイクスピアに影響を与えたのは間違いないでしょう。

他にもパストラルバレエが使われている演目で、アレクサンドル・プーシキン作の小説が原作となっている、オペラ「スペードの女王」などの演目もあります。

 

[解釈 羊飼い関連についての色々]

・容の特技のソロキャンプができることは、羊飼いが羊を放牧する者であることから来ているのかも。

・「第6話 羊飼いの月」の意味は、私の解釈にはなりますが初魅も容も羊飼いであることを考えると、主演と助演、そして初魅と容のことを指すのだと思います。主演がいなければ助演はそもそも出番がないし、助演がいなければ主演を中心とする舞台は成り立たない。互いの光を反射して輝いているからこそ『月』なのだと思います。

 

[解釈 容とカミラ]

容はこのイベントで「舞台の上で輝きたい」、カミラはメインスト1章で「電姫でキラキラって輝きたい」と言っています。

容は長く続けているからこそ自分の実力を理解して諦めていた。カミラは長く続かないからと諦めようとしていた。

けれど、容は進化しようと新たな役に挑戦していますし、カミラは飽きるようすも見せずに舞台を楽しんでいます。

これは大好きなとある作品のオマージュのような言葉になってしまうのですが…。

結局のところ、自分の限界を決めているのは自分なのかもしれません。

 

[解釈 萬容]

・イベント名『bet on faith?』日本語訳にすると『信仰に賭ける?』となります。

私はこの信仰を、容がずっと諦められずにいた舞台への熱い思いではないかと思っています。舞台への思いをもう一度、熱く燃え上がらせて舞台の真ん中に立つ、そのことに昔のようにすべてを賭けることができるのか。それが問われたイベントだったのかなと。

・萬容という名前の時点で、

『萬』=万、たくさんの 『容』=容れ物、器

という意味になるんだから、万の役の器くらいの意味や才能はあると思ってました。このイベント来る前から。

だから後はやっぱり成功体験と自信なんだって……!!

 

[考察・解釈 最後に勝つのは]

第1話で、容と店主のおっちゃんが話しているのは野球の話で「9回裏の逆転サヨナラホームラン」だったそうです。

野球の試合は延長がなければ基本的に9回のため、最後の最後に点が入って逆転することができたということになります。

そして第8話、競馬のようですが外からペルシパンアシガルがエンべリーシレイを追い抜き、そのまま逃げ切ったようです。なにやら大穴らしく、容にもまさにダークホースだと言われています。

これ、どちらも途中までは負けていた・勝つと思われていなかったものたちが最後に勝っています。

 

では最後に、馬の名前の元ネタだけ紹介して終わろうと思います。

エンベリーシレイはよくわかりませんでした。シレイは指令かな?とも思うのですが…。

アシガルは、そのまま漢字で足軽

ペルシパン、というのはマジパンによく似ているけれども原材料が違う、シュトーレンにも使われることのある材料です。

ん、シュトーレン…?

イベント『ギムレットにお別れを』より 
おいしそうにシュトーレンを食べてるひかりん

最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました!!

イベント『bet on faith?』を読み解く[前編]【ユメステ考察】

注意⚠

・この考察は容とラモーナ推しの筆者が、ユメステを理解するために書いた考察・解釈になっております。こういう読み取り方もあるんだな〜くらいで読んでいただけると幸いです。

・この解釈考察もどきがあっている確証もなにもないので真実は違っている可能性は大ですが、もしかしたら誰かの解釈や考察の力になれるかもしれない&自分が後で読み返せるようにするためにまとめてるだけなので「自分はこう考えたよ〜」というのがあったら教えてください。

・敬称略かつ全員下の名前で読んでいます。

・取り扱っている題材上、1/26までの全てのストーリーのネタバレを含む可能性があります。未読の方は特にEdenメインスト1章と『bet on faith?』を読むことを強く推奨します。

・聖書関係の話などが考察中に出てきますが、筆者はネットで拾った知識しかございません。本などで裏付けが取れていないので誤った情報が書かれている可能性がございます。これらをご了承の上、お読みいただけると幸いです。

・この考察は前後編に分かれています。

・ちなみに筆者は推しのバナーイベントが連続して来たため情緒と石が死にました。

追記:当イベントのアクターもポスターも誰も来ませんでした。

本ブログは『ワールドダイスター 夢のステラリウム』関連二次創作・ゲーム実況配信及び動画投稿に関するガイドラインを参照した上で書かれています。扱う題材上、宗教や聖書等が考察中に出てきますがあくまで考察に必要な範囲内であり、発信及び勧誘するものではありません。

 

皆さん、2023年11月30日から開催されていたイベント『bet on faith?』を覚えていますでしょうか?

公式Twitterアカウントより

実はこのイベント、あくまで考察の1つではありますが

2通りの読み方があるんです。

それをこの前編で紹介しようと思います。

 

それはこの2つ

①神秘劇の1つのキリストの降誕、降誕劇になぞらえた新たなダイスターの卵の誕生

②神秘劇より人類の堕落になぞらえ、容が堕落する(役者としての欲を持ち直す)

というものです。

 

再び繰り返しますが、あくまで考察のひとつであり、今後も情報次第ではこの考察も変わってくるかもしれません。それでも良いよ〜という方は、最後までお付き合いください!

 

 

始めに
『①神秘劇の1つの降誕劇になぞらえた新たなダイスターの卵の誕生』
から説明していこうと思います。

 

新たなダイスターの卵の誕生、という部分はおそらく説明しなくてもわかっていただけるかと思います。ですが『降誕劇』というのは聞きなじみがない方も多いかもしれませんのでこれの解説から。

降誕劇とは、神秘劇(聖史劇・奇跡劇)という旧約・新約聖書に題材を得て、イエス・キリストの生誕・受難・復活の物語を主題とした劇の1つです。キリストの降誕(わかりやすく言うと誕生)の一連の物語について描いた宗教劇で一般的にクリスマスに演じられるとか。

 

内容はざっくりこんな感じ 

※()の内容は降誕劇には含まれていないことが多いみたいですが、後の説明で必要なので説明を加えている部分です。

 

受胎告知

(→マリアは洗礼者ヨハネ(ヨカナーン)の母に会いに行く)

→マリアと夫のヨセフはベツレヘムへ向かう

→空いていた馬小屋でキリストが産まれる

(→ヘロデ大王(戯曲のサロメの元となった実在の人物はヘロデ大王のひ孫)により幼児虐殺が行われる。キリストの両親はお告げでこのことを知っていたのでエジプトに逃れる)

→天使が羊飼いたちにキリストの誕生と祝福を告げ、羊飼いたちはキリストに会いに行く

→東方の三博士が光る星(ベツレヘムの星)を見てキリストの誕生を知り、贈り物を捧げる

 

イベント『bet on faith?』(以下、当イベント、またはイベント)は、キリストが産まれてからのストーリーをベースに構成されていると思われます。登場するのはキリスト、天使、羊飼い、東方の三博士、そして星です。これらは当イベストで対応する人物などがちゃんと出てきます。

それをこれから説明しますね。

 

まず、当イベストの流れはこんな感じでした。

次の演目『サロメ』の配役に悩む初魅。

そこで主演になりたいと思う反面、誰かに「お前はダイスターにはなれない」なんて言われるのは耐えられないと今回も助演でいることを選ぼうとする容。(ここで星に手を伸ばす容のスチルが入る)

しかし大黒と話して、容は自分の気持ちを再確認し初魅に会いに行く。

初魅は容の思いを聞き、目を見て、主演のサロメを任せる。

 

当イベントの主要人物は、容・初魅・大黒です。それぞれ、羊飼い(&東方の三博士)・キリスト・天使、といったように対応します。

※今回の考察では容と東方の三博士との共通点を見つけることができなかったため、かっこ扱いとなっています。

 

初魅はイベスト内で

ここでも

イベント第5話より

初魅自身の口からも

イベント第7話より
「Edenのメンバーを導く存在」であることに触れられています。

 

キリスト教では、信者を『羊(の群れ)』、聖職者を『羊飼い(牧者)』、イエス・キリストを『善き羊飼い(大牧者)』とたとえることがあるそうです。

色々調べてみましたが、羊を導く者=羊飼いというイメージでよさそうです。

それこそ大黒に「我が主」って言われてますし『善き羊飼い』のような側面を持っていてもおかしくはありません。

容はこれまで助演ばかりつとめていましたが、Edenを支える、ナンバー2のような存在でもあります。

羊(信者)の保護やサポートをする羊飼い(聖職者)にたとえることもできそうな気がします。こう考えると2人とも大きく分類すれば同じ羊飼いなのかもしれません。

しかし、仮に2人が同じ羊飼いだとしても、そのパワーバランスはメインストーリーやイベストを読んでもわかるように初魅のほうが強いです。それは、これまでの経験はもちろん、役者としての心構えや目指しているものの違いでもあるのでしょう。

と、いうわけで、初魅はキリスト(善き羊飼い)・容は羊飼い、が対応するのもわかっていただけたかと思います。

(容はまたキリストとは別にあてはまるものがあるのですがそれは後編で)

 

そして、大黒は天使が対応します。

彼女はポスター『親指姫と灰色のツバメ』でツバメ役をしています。MVでは悪魔だそうですが羽を持っている姿は天使のようです。そして、大黒はイベントで容に助言をして背中を押しています。

羊飼いの前に現れて

キリストの誕生を伝えたこと

=容の背中を押して、新たなダイスターの卵の誕生に一役買ったこと

と祝福

=初魅に会いに行って相談することを勧めること

をした天使の行動に置き換えられるのではないかなと思います。

 

最後にスチルの場面で、容が星を見上げて、いちばんまぶしい星にダイスターや初魅のような人などと例を上げてたとえています。星と初魅がイコールで結ばれるのならば、その星はイエス・キリストも指していることになります。そうすると当てはまるのがベツレヘムの星になる、というわけです。

イベント第3話より

容が見上げている『ベツレヘムの星』ですが、この星自体がイエス・キリストの誕生を知らせるものであるため、ダイスターの誕生以外にもなにかを知らせるものというふうに考えることもできそうです。

例えば主役をとれた、と他の人に報告する他のEdenのメンバーだとか。

スチルのときの容は星を届かないものとしていましたから、その届かないものは『主役』や『主役をとって喜ぶ他のメンバー』であってもおかしくないでしょう。

 

ベースとなる話と違うのは誕生している人物です。キリストではなくダイスターの卵が誕生する話となっています。

ですがそれも当然といえば当然です。このイベントは容とEdenが成長するための話であり神が誕生する話ではありません。

そして主役を得るということはダイスターへの道が一歩開かれたということ。もちろん道のりは長いですが、それでも今までの容を考えれば大きな進歩です。

 

 

次に
『②神秘劇より人類の堕落になぞらえ、容が堕落する(役者としての欲を持ち直す)』
です。

人類の堕落、についてはもう言うことはありませんね……。皆さんご存知のとおり、アダムとイヴが禁断の果実を食べて、最終的に楽園を追放されるというもの。

ただし、Edenの中でりんごを食べているのは、劇団ポスターを見てわかるように初魅のみです。

公式Twitterアカウントより

このポスターの時間軸はわかりませんが、仁花子がいるのでメインストーリー内か後でしょう。つまり、初魅以外のメンバーはりんごを食べていない=堕落していない、ということになります。

 

イベントで容は大黒と話したことで、自身の優しさとこれまでの経験、そして諦めがよすぎる性格からウソをついていた自分の気持ちを認めます。

 

「そう。『舞台に立ちたい』『いい役が欲しい』『誰よりも輝きたい』。」

「たとえ、他の役者を蹴落としてでも……。」

「私が一番、舞台に立ちたい!」

「……思ってもいいんだよ。役者だもん。

ワールドダイスターになりたいなら、なおさら!」

(メインストーリー シリウス1章第19話より静香の科白を一部引用)

 

まさにこういうことではないでしょうか。

この思いこそが、優しくて諦めがよすぎる容にとっての『禁断の果実』なのではないかと思います。

禁断の果実とは、それを手にすべきではない、あるいは欲しいと思っても手にすることは禁じられていることを知ることにより、かえって魅力が増し、欲望の対象になるもののこと、ですから。

 

このイベントで、初めて容は禁断の果実を口にしたのです。

 

シリウスメインスト1章19話より

イベント第5話より

前編の考察は以上となります。

後編では、ストーリー全体というよりは細かな部分の考察や解釈となりますので興味のある方はそちらもどうぞ。

tudu-ru.hatenablog.com